全然さわやかな気分にならないジメジメ スタンド・バイ・ミーならぬスタンド・バイ・キラー!「 サマー・オブ・84 (原題:Summer of 84)」
キャッチコピーは「連続殺人鬼も隣人だ」
「あ~、なるほどね」とか思っちゃう俺は多分感情が死んでいるんだろう!!
今回はジュブナイルのさわやかさを表面に、
開けたらびっくり沼地だった、
ストレンジャーシングスを濡れた手でぶん殴る
「サマー・オブ・84」を紹介していこう
ちなみに我々は80年代といわれると、どんなものを思いつくだろうか…?
多分どこ行ってもアナ雪レベルで「take on me」が流れていて、
町行くギーク達はスターウォーズの話しかしない厄介なやつが
アスファルトタイヤを切りつけながらはびこっていただろう。
(GET WILDのライブ映像見ると前奏長すぎて飛ばしたくなるのはいい思い出だッ)
今回の映画の舞台はタイトルにもあるように
そんな80年代ド真ん中な1984年の
オレゴン州の郊外が舞台となっております・・・。
登場しょっぱなから、
「絶対に人は本性を表に出さない、案外やべぇ恐怖ってのは身近にあるもんなんすよ」と語る
友達にいたら面倒だなぁ!
と思ってしまいそうな彼が今作の主人公のデイビー少年15歳
部屋中には「UFO現る!」や「月の裏側でナチスの基地発見!」と
書かれた雑誌や新聞の切り抜きを貼る部屋に住む
多分東京住まいだったら中野ブロードウェイの4階に入り浸っていそうな
オカルト好きである
デイビーの最近は、町の付近で起きているらしい
「子供や一家の連続失踪」のニュースに夢中になっていた
そんなある日、デイビーはいつもの新聞配達の途中、
近所に住む警察官のマッキーさんに重い棚を運ぶのを手伝ってほしいと言われ手伝うのだが、
その際に地下にデッケェ南京錠のかかった部屋を見つける
それを見たデイビーは「あ、連続殺人鬼ってこいつちゃうか…?」と思い
仲のいい友達3人に話すが「オカルト好き脳、乙www」と茶化されてしまう
そんなことよりもと「女と俺はやった」だの「くわえさせたぜ!」等15歳だなぁ!という会話が続く
滅茶苦茶余談だが、ふと、
自分が15歳の時友達とどんな会話をしていただろうと考えたが、
「64版のDOOMめちゃ安だった」
「ダーティーハリーはやっぱり4が一番渋くてめちゃ好こ」
「夏休みお前の家にDC本体ごと持っていくから、朝までサクラ大戦な」とか、
筆者は今とそんなに変わっていないことに
気が付き死にたくなった
その後、そんな友達仲間と夜の逃走中をしていたデイビーは
マッキーさんの家の付近でMTVのTシャツを着た少年を見かける
そして数日後、なんとマッキーさんの家の近くで見かけたMTVボーイが
行方不明になったという記事と写真が
さらに友人のウッディが言うには最近マッキーさんは
ガーデニング用ではありえないような大量の土を買っているらしい。
デイビーはこれらの情報からやはり連続殺人鬼はマッキーさんなのでは?と、
"ませガキイケメン" "ガリガリがり勉眼鏡"
"めっちゃ良い奴なデブ"(一番重要な奴)
というスティーブン・キングも両手でサムズアップしそうな友人パーティとマッキーさんの調査を始めるが・・・
ちなみに監督は「ターボキッド」の方々です↓↓↓
www.instagram.com
楽しそうで何よりだッ!!
とりあえず感想としては面白かったが、
ポスターからあふれ出る(多分わざとであろう)
「どうせ最後はさわやかに終わるんやろ」
というジュブナイル感に騙されず
是非、まさにそこの胸糞大好きな君は見るといいと思うよ!
~「注意!!」ここから下、ちょっとネタバレ~
この映画をバットエンドと言っている方が多いみたいであるが、
俺が思うにデイビーはこの経験から脱ギークをし、
いつか来るであろうシリアルキラーの為に体と精神を鍛えぬき、
サバイバル技術と殺人拳を学び、
住む家は罠だらけ武器だらけというアクション映画の主人公顔負けなたくましい人生を送ることになっていると思いますよ!
デイビー!君の今後の人生に幸あれッ!!
by Pill-Hound